以前、自転車で職場に出勤していた時の話です。

 

自宅から職場までは自転車で10分もしない距離で、坂道を下り、大通りをまっすぐ行くだけでした。
いつもの様に自転車に乗り、坂道を下っていると車道を走る原付の音に気付きました。
坂道の途中に曲がり角がある為、私はスピードを落としてその原付が曲がっても大丈夫な様に備えていました。
いざ曲がり角に差し掛かっても原付は曲がる様子がありません。
ホッとしつつ曲がり角を通り過ぎようとした時でした。
その原付が急に曲がってきたのです。
急いでブレーキを踏んだのですが間に合わず。
気付いた時には自転車から投げ出されて倒れていました。
一瞬何があったのか分からなかったのですが、ぼうっとしているうちに顔に痛みが走りました。
手を伸ばして顔を触ると手は血だらけ。
血を見た瞬間に痛みが酷くなりその場で大泣きをしてしまいました。
原付の運転手はその間、自分の原付を確認していました。
たまたま現場を見ていた通行人の方が救急車と警察に連絡をし、私は病院に搬送されました。
病院で様々な検査をした結果は片足、片腕の骨にヒビ、そして顔半分にもなる擦り傷でした。
擦り傷と言えども傷は消えないくらい深いものです。
その時の病院代は警察に行く様に言われた原付の運転手が払いました。

ですが、保険書を使わないと10万を越える金額です。
金額を見た原付の運転手の顔はとても苦い表情。
病院を出た後に病院代で手を打って欲しいと言われました。
そしてその後名刺を渡され、仕事があるからと帰る原付の運転手。
後日話し合う事になりました。
その間に私は弁護士の無料相談で相談をし、示談金や交渉について勉強をしました。
そして顔の傷の為に仕事は休職することになりました。
休職前に一度だけ職場に行ったのですが、顔のほとんどに包帯を巻いていたため、どのスタッフも嫌なものを見るかの様な表情。
外を歩いていても同じ様な目で見られます。
すっかり外に出るのが怖くなってしまい、ほぼ引きこもり状態の日々。
そんな中、話し合いの場がマクドナルドで設けられました。
ふざけてるとしか思えません。
知人の弁護士の卵を助っ人にいざ話し合いです。
事前に警察の現場検証の結果を伺っていた為、それをもとに示談交渉を進める助っ人。
事故の際に壊れた物の代金と休職時の給料、顔の傷を治すのに必要な金額などをもとに示談金を決めました。
正直、10代の自分にはさっぱりでした。

その後は頂いた慰謝料で整形外科に通い、3ヶ月後には仕事にも復帰しました。