交通事故による外傷の中で、一番多いものがむち打ちです。

むち打ちは正式な症状名ではなく、頸椎捻挫や頸部挫傷外傷性頸部症候群といったものが、一般に「むち打ち症」と呼ばれています。症状としては、首筋や背中、肩のこりや痛み、または耳鳴り頭痛、めまいなどの様々な症状がありますが、医学的に認められる症状はほとんどありません。そのため、まだ痛みやしびれが残っているのに、保険会社からは治療打ち切りを打診されるケースも珍しくありません。しかし、ここで治療を取りやめてしまうと、非常に後悔することになります。この「むち打ち症」は、しっかり病院に通院し、お医者さんに適切な後遺障害診断書を書いてもらえれば、後遺障害として認定されるのです。交通事故における後遺障害の14級9号の認定基準には「局部に神経症状を残すもの」とあり、医学的には証明できないが、神経系統の障害が医学的に推定されて説明のつくものであれば、後遺障害が認定されます。つまり、MRIで他覚的所見なしとされても、説明さえ出来ればいいのです。この説明のためには、自分の症状を的確にお医者さんに伝える必要があります。当然、嘘はいけませんが、その症状が『痛み』であるのか『しびれ』であるのかをはっきり伝えなければなりません。また、どのような状況下で症状が強くなるのかといった『症状の変化』についても伝えるべきです。また、むち打ちの後遺障害が認定されるためには継続的な通院が必要となります。後遺障害の認定機関である自賠責調査事務所では、症状の連続性及び経過を注目しています。つまり、この症状の連続性については通院日数で判断される場合が多いのです。後遺障害認定のためには期間としては6か月間、実日数としては100日以上の通院が必要となります。また、通院といっても整骨院などへの通院は認められておらず、あくまでも「医療機関」への通院、治療が重要となるのです。このように、むち打ちの後遺障害認定は自分がある程度の知識を持って挑まなければ難しいといえます。病院に通院している段階で早めに弁護士や行政書士などの交通事故の専門家に相談するのがベストでしょう。